暑中お見舞い申し上げます。
8月に入り、夏休み中の方も多いと思います。楽しい夏を過していますか。私は先月、京都と神戸周辺を旅行して来ました。だれでも京都は好きだと思いますが、今回京都へ行って、「この町は100回訪れても、絶対に飽きないだろう」と感じました。見たい物や所がたくさんある上に、じっくりゆっくり見て回りたいので、京都を制覇するのには時間がかかるという訳です。
さて、今日は質問があった「ところ」と「ばかり」の違いを説明します。どちらも英語では "just" と訳されることが多いですね。では、まず「ところ」から始めましょう。
ところ:①今、②今の直前、③今の直後を指す。例えば、今が午前10:00なら「9:45~10:00~10:15」ぐらいの時間の幅でしょうか。「9:30~10:00~10:30」ぐらいもカバーできるかもしれません。①は「しているところ」、②は「するところ」、③は「したところ 」というように、動詞の時制 (tense) を変えます。「ところ」の例文は7/11の投稿「"just" を日本語で言うと?」を見てください。
ばかり:「今」という瞬間を表す単語ではない。話し手が「ある行為をちょっと前にした」と表す時に使う。それで、過去のことしか表せない。
- 友だちと待ち合わせをして、友だちがちょっと遅れてきた。友だちに「ごめんね。待った?」と聞かれて、「5分前に着いたばかりだよ。」と答える。
- 日本にこれから3年間住む予定の人に「いつ日本に着いたんですか?」と聞く。その人は「1週間前に着いたばかりです。」と答える。
- 昼ごはんをたくさん食べた後に、友だちがケーキを持って来た。私は友だちに「30分前に昼ごはんを食べたばかりだから、まだおなかが空いていないよ。」と言う。
- きのうレストランで天ぷらを食べたのに、今日の家での夕食も天ぷらのようだ。私は母に「きのう天ぷらを食べたばかりだよ。」と言う。
これに対して、「ところ」は、「ちょうど」や「今から」、「さっき」という時の言葉がなくても、動詞が te-formか、dictionary formか、ta-form かを見れば、その行為が今行われているのか、または今の前か、今の後かがわかるようになっています。
暑い京都でもお寺では庭から涼しい風が吹き抜けます。 |
伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)では夏祭りの準備ができていました。
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